何でこんな事になったのかわからない。
本当にあれが原因なら、リュウイチもユウジもこうなってる筈だ。
4ヶ月前、近所の山(つーかもう殆ど丘)で、友達2人と花火して遊んでた。
木も草も無いトコだったから、火事になるような事もなかったし、夏になると花火をするカップルとか、星をみる家族連れとか結構人が来る所だった。
その山の隣には、狐だか何だかを奉ってる祠があるんだけど、婆ちゃんと爺ちゃんに、俺が子供の頃から「あそこでは絶対バカをやるな」って言われてた。
動物の念は強いから、祟られるから、って。
実際、婆ちゃんの兄ちゃんと、爺ちゃんの叔父、妹が、祠にイタズラして死んだんだって。
信じられるかそんなの、って思ったけどね。
婆ちゃんの兄ちゃんは、祠に小便ぶっかけて、その数週間後に左足が腐って死んだらしい。
原因は不明。
爺ちゃんの叔父は、祠に石投げて、その帰りに死んだって。
これも原因は不明。
丘の麓にある、銀杏の木の枝に、「く」の字に引っ掛かって死んでたらしい。
妹は、祠の中にあった賽銭を盗って帰宅、親にめちゃくちゃ怒られて、返しに行く途中バイクに撥ねられて死んだって。
ホントどれも信じがたいよね。
でもさ…俺の右手、再来週には無くなる。
壊死してもう使い物にならないんだ。
手術して切除 てか切断しないと、範囲が広がってマズイ事になるって。
何でこうなったかはわかんない。
色んな病院行って診て貰ったけど、どの医者も首を傾げて、原因不明だって言いやがった。
でも早いとこ切除しないとヤバいってさ。
丘で花火をやったあの日、祠にロケット花火を撃ち込んだのはリュウイチだ。
俺とユウジは止めたんだ。
止めたんだよ。
でも祠が直接の原因じゃないって思いたい。
原因不明の病気っていっぱい存在してるじゃん。
祟りなんて非現実的だ。そんなんで右手無くしてたまるかよ。
…やっぱ左手で文章は打ちづらいね。
すげー時間かかる。
また何か変化あったら報告したいと思う。
じゃ、無くしてくる。
コメント
右手だけでよかったね
再来週に無くなるって言ってるのは右手のことで、文の最後に無くしてくるって言ってるのは左手のこと?
てことは両手無くなる訳?
実話ですか
↑↑右手は使い物にならないくらいだから打てないんじゃないか?
「再来週には無くなる。」という手術の予定が決まっているのに、
文章の最後で「じゃ、無くしてくる。」として、今が手術日のように思わせているが、
要は、入院期間中は精密検査と、院内での携帯電波禁止(パソコン設備なし)から、単に挨拶を言っただけというオチになってしまっている。
「右手無くしてたまるかよ」としても、医師での切断宣告を無視している矛盾?
投降された日の「4ヶ月前」が花火の時期ではない冬季に相当するとかがオチ?
ちなみに、
婆ちゃんの兄ちゃん→Ⅰ型糖尿病
爺ちゃんの叔父→竜巻
妹→しょんぼりと下を見すぎて不注意
俺の右手→後日談が無いというオチから、敗血症で既に死んだ?