前のほうにあった話とかぶるかも知れませんが、私の家でも2年前、飼っていた
ネコが死にました。ネコエイズでした。
我が家は隣り合った部屋を二つ借りて住んでいます。(家庭内別居)
死んだネコは、私が住んでいる部屋とは別の部屋で飼っていました。
普段はそのネコと接することがほとんど無く、健康状態にも気遣ってやれませんでした。
そしてそのネコが死ぬ1ヶ月前、私が住んでいる方の部屋にひょっこりやってきました。
もうそのコは、一緒に暮らしていた頃の姿はしていませんでした。
ガリガリに痩せこけて…。
母が急いで病院に連れて行き、そこで病名が分りました。
もって1ヶ月の命だ、と診断されました。
そのコは自分の死期を悟り、私と母に別れを告げにきてくれたんですね。
そして、死ぬ三日前に隣の部屋に自分で戻って行きました。
一番可愛がってくれた父の傍で最後をむかえたかったのでしょう。
そのコが死んで一ヶ月間、父はそのコがいつも居た場所に餌と水を供えていました。
その餌と水は他の猫達に食べられる事が無かったそうです。
こう言っては何ですが、我家で飼っている猫たちはとてもいじきたないです。
餌をあげれば、10分で完食します。何も残りません。冷蔵庫を開ければ、
すぐに飛んできます。
「供えてある餌を食べないという事は、この餌は死んだネコのもの、
というのが猫達はちゃんと分っているんだな。」と、父が言っていました。
それを聞いた時、私は泣いてしまいました。
死んだネコを敬う、猫達の気持ちに…。
コメント
素晴らしい。
父は1番可愛がってたのに何故ガリガリに痩せるまで病院に連れていかなかったの?
↑確かにそう。