私の住んでいたアパート(投稿作品)

夏は怪談って相場が決まっているらしいですね。

そういえば、私もそういう体験をしたことがあります。

私自身は霊感なんてないし、そもそも霊感などというものも信じられません。なので、俗に言う「霊能力者」なんて存在しないと思っています。

よくある怪談話しで「村で禁じられた場所に入って狂った」 とか「何であの場所へいった!Bはもう助からん」 とかそういった話しって多いですよね。あれらも都市伝説であって本当の話しではないと思います。

現実味が無いし、今の世の中でそんなことってあるんですかねぇ。(村の風習や封印ってねぇ) 私はどんな田舎に行ってもそんな話し聞いたことありませんよ。

もっとも、住民が意図的に隠している可能性も捨て切れませんが だとすると、「入った後」に「あそこは○○でな~」と説明する理由がありませんよね。

そんなに入ってはいけない場所なら理由を最初から言えばわからないものを探検してみようとは思いませんから。とはいえ、「何かが出る」という話しが広まれば好奇心が湧いてくるので一概に、隠すこと、話すことが解決策として正しいかはわかりませんが。で、前置きが長くなりましたが私の体験した話しってのはほんのちょっとした出来事で 「呪い」とか「一緒に行った○○が謎の死を遂げた」とか そういったものでは決してなく、身近で、少しおかしいなと思う程度です。

箇条書きで簡潔に書きます
・空けていたはずの蛇口がいつの間にか閉まっていた
・一人暮らしの僕では到底ありえない量の髪の毛が風呂場に固まっていた
・その髪の毛の量、そして長さから僕のものではありえなかった
・1DKの部屋、曇りガラスの向こうに揺れる人影があった(見間違い?)
・その人影はかがり火のようなものであった・曇りガラスにも関わらず、「向こう側の壁」が見えていた ・洗濯物の位置が変わっていた(僕が意図的に配置をしたので間違いありません)
・物干し竿があり得ない場所に絡まっていた(後述するネットに)
・洗濯機の場所がわずかにずれていた(日々、少しずつありえない方向へ)
・開けていたはずの襖が、仕事から帰ってくると閉まっていた といったものです。

「空き巣か何かじゃないの?」という話しもありますが 私の住んでいたアパートは、ベランダにネットがはってあり 泥棒などが侵入するにはネットを破らないと入れません。

当然仕事に行く時は必ず施錠をしているので帰ってきた時に「鍵が開いていた」ら不自然です。そして何より部屋を物色した様子も無く その手の類の仕業にしても「何故そんなことをわざわざするのか?」 といった疑問は残ります。

そうなると「中から」何かする以外に方法がないということで 空き巣やなんかの仕業としては少し変です。

隣の部屋もベランダを伝って移動はできませんし 何よりそんなことをする目的がわかりません。

単純に私を怖がらせたかったのか? しかし、私が怖がったとしてどうやってそれを知るのだろう? 結果など見る気はなく、ただ悪戯したかっただけ? いいえ、そもそも「最初から隣人なんていない」んですよ。

つまり、僕の部屋からじゃないと何もできないんですよね。

ストーカー?それにしてはやることが少々奇妙です。気になって部屋中を荒らしましたが痕跡はありませんでした。

洗濯物に限っては、盗むならともかく「位置を変える」メリットがありません。これって、結構不思議な話しじゃありません? 今は引越していますが、あの部屋にはやはり何かあるんでしょうか。

あとから知ったんですが、僕の部屋だけ他の部屋より大幅に家賃が安いそうです。

1DK、駐車場付きで月3万、しかも一人暮らしをするにはちょっと広すぎるんですよね。

立地条件も良く、他の部屋では5,6万する程です。

私は地方の都会部に住んでいるので、相場としてはそれくらいするはずなんです。やっぱり、いわく付きというか、そういう物件って存在するんでしょうか。

証明できないのでわかりませんが、そういうことが起こったのは事実です。

あの部屋では、今も同じようなことが起こってるんですかねぇ。

生きてる人間が一番怖いとは言いますが まぁそれはそれとして、説明のつかない何かってのはこの世に存在するんでしょうね。

コメント

  1. タッキー より:

    部屋にカメラを設置して、録画したら?