よく怖い話で友人だと思っていた奴が実は最初から存在しない人間だった、と言う話を聞く。
所詮物語の中の話と思ってたけど…
1年前小学校のクラス会があり参加した。卒業して23年、30過ぎれば全く分からない奴、面影が残ってる奴と様々。
「おー○○(俺)久しぶり〜」
誰コイツ?全く見覚えがないな、と考えていると
「お前覚えてないのか?寂しいなぁNだよ」と笑う。
「Nか!?……随分老けたなお前…頭頂部大丈夫か?」
卒業文集で男子の人気№.2だったNがいいオッサンに見える。懐かしい昔話に花を咲かせていると
「お前、Eって覚えてる?」と聞いてきた。
「E?…E…E……そんな奴いたか?」記憶を辿るが全然思い出せない。
「やっぱりお前も分からないのか…誰に聞いても知らないって言うんだよな〜」
確かに20年以上経てば記憶もあやふやだが、小学校の5〜6年生の2年間も一緒なら、どんなに影が薄くても記憶にあるはずた。
「N、お前とは5、6年生のクラスメートだからEって4年生の時の友達じゃないのか?」
「いや、それは有り得ない。だってクラス会の案内Eから来たんだぞ?」
「えっ?クラス会の案内は学級委員長のTからだろ?」
「Tって誰だよ?お前こそ何言ってんの?」
埒があかない。そう思った俺はTを探し声をかけた。
「おーいT!お前Eって知ってる?Nの奴が同じクラスにEって奴がいたって言うんだよ」
不思議そうな顔でTは
「Eなんて知らんなぁ…そもそもNって誰?」
「はい?Nだよ、女子に人気あったN□□(名前)だよ!」と言い、Nの方を向くと前には誰もいなかった。
どこに行った?と探していると、そこにFもやって来て「そんな奴らいなかったぞ?だいたいうちみたいな田舎の学校、2クラスしかなかったんだから、隣のクラスだってみんな知ってるはずだ」と言った。
じゃあ俺が話していたのは誰なんだ?と震えていると、Tが口を開いた。
「ところでお前誰?」
コメント
○○…T・Nを知る、Eを知らない
N…○○・Eを知る、Tを知らない
T…○○・N・Eを知らない
整理するとこんな感じでしょうか。