長男が0歳のとき

長男が0歳のとき、仕事で遅くなった日の夜自宅の玄関を開けると女房が寝室から出てきて
「一人いないの」という。うちは妻一人子供一人だから子供に何かあったのかとあわてて寝室を見たが、
チャント寝ているじゃないか。ねぼけてるんだろうと思い、女房に
「いるじゃないか」といっても、「そうじゃない。ひとりいないの。」というばかり。

変だなと思ってよく見ると女房の目が異様に充血していて、そのうち目をぐるぐる回しだす。
何か変なものが憑いたかと思い女房の横っ面を何度かひっぱたいて目を覚まそうとしたら、
「痛いじゃないの」と泣き出す始末。しょうがないから「わかった。たぶんまた寝れば元に戻ってるよ」
と言い聞かせると納得したのかすんすん泣きながら寝室に戻った。
朝になって夕べのことを聞いてみたけど何も覚えていなかった。

ひっぱたいたことも言ったものだから逆にそのことを怒られた。けどあれはやっぱり寝ぼけていたのだろうか?
なんて思っているけど実際はどうなんだろう。
そのあとも何度かそういうことがあった。

やはり仕事で遅くなり、玄関を開けるとまた女房が寝室から出てきて、今度は手に目覚まし時計持っていた。
女房はしきりに時計を指差している。帰りが遅いのが気に入らないのと思いきや女房の口から、
「この中にはこの子のエサが入ってる。」と。

訳がわからないが目を見るとやはり充血していてそのうちぐるぐる目を回すので、また寝ぼけてるなと今度はすぐ そう判断して「お前また寝ながらおきてきたな!もうねてろ!!」と言うと寝室に戻っていく。

戻り際に「そんな中に何も入らんぞ。大体ミルクをえさと言うな。」と言ったら
「だってほんとだもーん」と口答えをして布団に入っていった。もちろん次の朝女房が憶えている訳なかった。
これって夢遊病なんだろか?

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