1996(H8)年11月17日。佐賀県鳥栖市在住で、食品加工会社に勤める女性(25)は発熱を覚えた。
翌日は会社を休んだが熱は下がらず、19日になると熱は38.3°に上がり、頭痛・嘔吐がしはじめる。
近くの診療所へ行くとインフルエンザと診断され、投薬を受けその日は帰宅した。
ところが翌20日には熱が39.3°にまで上昇、頭痛と悪寒が
一層ひどくなったため診療所に入院して点滴を受ける。
開けて21日になっても一向に熱は下がらず、意識混濁を起こしたため、
久留米大学病院救命救急センターに昏睡状態で救急搬入された。
細菌性髄膜炎との見立ての元、治療が行われるも症状は改善しない。
22日になって脳髄液中にアメーバを発見し、原発性アメーバ性髄膜脳炎と診断が確定したが、
すでに女性は脳死状態に陥っており、そのまま快復することなく27日午前中に死亡した。
発症からわずか9日目という急激なものであった。
死後、女性を病理解剖すると、脳は形状を保てないほど溶けていたという。。
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なぜCTスキャンをやらなかったか