ばあちゃんが

ある家族がいた。
家族構成は父、母、息子、祖母です。
その男の子、とても病弱で、よく怪我をする子だったそうです。
その子は、障害か何かを抱えていると思った家族は、病院に行ったそうです。
ですがその子は、何の異常も無かったのでした。
医者はこう提案しました。
「お子さんを、霊媒師に見て貰ってください。」
医者は、霊が憑いてると思ったのでした。

言われるままに連れて行くことにしました。

霊視の結果を、霊媒師は青ざめた顔でこう告げました。
「・・・お子さんには・・・れ、霊が・・・憑いていないんですよ・・・。」
その声はとても震えていたそうです。
「でも、霊が憑いていなかったら、良いんじゃないでしょうか?」
それが一般的な意見ですが、霊媒師はこう続けました。
「守護霊も憑いてないんです・・・」
そう。
守護霊が憑いていない=守られていない
こういう事なのです。
つまり、普通の人には守護霊が憑いているのですが、その子には守護霊が憑いていないのでした。

その子は、周りの人と違うことが怖いのか、いつも泣いていました。
それを祖母が、いつもこう言って慰めるのです。
「大丈夫じゃ。ばあちゃんがついとるから。」
それは少し、その子の心の支えになったのです。

それから数日後、祖母は亡くなりました。
死因は崖からの飛び降り自殺でした。
何故そうしたか、誰も分かりません。

でも僕は、こう解釈しました。
それは、祖母の言葉。
「大丈夫じゃ。ばあちゃんがついとるから。」

「大丈夫じゃ。ばあちゃんが死んで、お前に憑いとるから。」

コメント

  1. 匿名 より:

    怖い様な悲しい様な変な話(´Д`)

  2. より:

    自殺は守護霊になれないと思うよ(ノД`)

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