赤いクレヨン

とある家に家族が引っ越しをした。

そこは結構広い家で家族全員が気に入っていたという。

子供は兄弟が2人おり、二人一緒の部屋にすることとした。
2階に子供部屋を決め、部屋に入ってみると、何もない部屋の押し入れの前に赤いクレヨンがころがっていた。

兄弟は、前の人の忘れものかな?とあまり気にせず、そのままゴミ箱にクレヨンを捨て、荷物を運ぶのを手伝いに下に行った。

片付けも順調に進み、兄弟は自分たちの荷物を持ち、部屋に戻ると、なんとまた赤いクレヨンが押し入れの前に転がっていた。
その部屋にはまだ誰も入っておらず手つかずのままだったにもかかわらず、触れても居ない押入れが微かに開いていた。

そう、ちょうど、覗ける程度に。

兄弟は恐ろしくなり、両親を呼びに下に下りていき、父親を連れて戻ってきた。

震え上がる兄弟に、父親は不安を取り除くため、押入れに近づき勢いよく押入れをあけた。

中を見た父親も兄弟も悲鳴をあげた。

押し入れの中には、真っ赤な文字で隙間がないぐらいにこう書かれていた。

『お父さんここからだして』

その後、一家はすぐに引っ越しを決めたという。

コメント

  1. 匿名 より:

    痴豚乙

  2. KOT より:

    伊集院光さんが創作したとされる話ですね。

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