深夜のTV画面

1週間前、夜中に目を覚ました。

・・・部屋が薄明るい。

どうやらテレビを付けっ放しで寝たらしい。

消さなきゃ・・・ あれ?

体が動かない。

金縛りだ。

目は動いた。

キョロキョロ当たりを見回す。

時計に目が行く、時刻は午前4時21分。

嫌な時間帯だ。

ふと、テレビの画面に目が行った。

砂嵐が移っていない・・・。

『6 3 2 0』

文字が移っていた。

パッ。 画面が切り替わった。

口元が移った。

正確には、人の顔の鼻からした、首から上の部分が移っていた。

どこかで見たことのある口だった。

恐怖はあったがオレは不思議とテレビの画面に見いってしまった。

画面の口が動いた。 『ニヤリッ』 と笑ったような表情を作った。

ツー・・・

画面の口の端から液体が垂れた。 赤いかった。

血・・・?

止まらない。 どんどん垂れる。

・・・最終的にはアゴからしたたり落ちる ぐらいまで垂れていた。

その間も金縛りは続いていた。

その血を見ているとだんだん頭がボーとしてきた。

目がかすむ・・・

テレビの画面を見る。 画面が遠ざかっていく。

カメラが口から全体(顔)を移すかのように遠ざかっていく。

オレは顔を確認しようと必死にその画面を見る・・・鼻が移った。
えっ、この形・・・

うっ・・・眩しい。 朝になっていた。

テレビから音が聞こえる。

見慣れたNEWSキャスターが写っていた。

顔を見れなかった。

でも、あの鼻と口のパーツはオレは知っている。

コメント

  1. ふん より:

    誰だよww
    漫画みたいだな

  2. チキンジョージ より:

    そりゃそうだ元々ねぇんだから