心臓が凍りついた話

去年の夏に海に行った時の心臓が凍りついた話

友達の祖父の家が海の近くにあるんだが、毎年の様に夏は泊り込みでその海に行き
そこで友達の祖父の家を海の家代わりとして軽く別荘な感じで使っていた

友達の祖父はもう死んでいてその家は誰も住んでおらず、夜遅くまで馬鹿騒ぎも出来た。

その日はいつもの様に友達と海で泳ぎまくった後は夜遅くまでゲーム、そしてザコ寝していた。
そこまでは良かったんだが、トイレが近い俺は夜中に眼が覚めた。
仕方なしトイレに行って寝てた部屋に戻って来る時、ふと違和感みたいな物を感じた
なんか視線を感じる

俺は暗い中、辺りを見回す。そして気付いた
それは仏壇からだった。普段は観音開きの仏壇は閉じているんだが、その時は5cmほど開いていた。
そして眼が合った。

仏壇の観音開きの間からギョロリとした眼が俺を見ていた

完全に固まっている俺と数秒ほど見つめあった後、仏壇の扉は「パタン」と閉められた

俺は即行で友達を起こし、今の怪奇現象を語った。
「んな馬鹿なww」
友達は臆することなく、すぐに仏壇を開いた。
それはただ位牌や線香立て、ロウソク立てなどがあり、何も変わった所のないごく普通の仏壇だった。
もちろん人が入れるスペースはとてもなかった。

その後もビビリながら数日泊まったが奇怪な事はそれっきり無かった。
ちなみに俺が怪談好きでよく話して聞かせてたせいか、友達は今も信じていない。

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