肝試し

高校時代、部活の合宿で長野の北志賀に行った時の話。

合宿四日目の夜に肝試し大会をすることになったんですよ
これは毎年恒例の行事みたいなもので、行きたい人だけ行くんです。

で、その肝試しする所が心霊スポットとしては有名だそうです。
周りを山というか林かな?に囲まれた一本道を進み、
トンネルを抜けるとすぐにカーブがあるんです。
そこで亡くらられた人にお線香をあげて戻ってくるというのが
肝試しの内容なのですが・・・

引率に来ていたOBの人が言ったんです
「途中にあるトンネルだけどね、あそこは気をつけた方が良い」と

「あのトンネルの中はね、車で行くとなぜか40キロ以上の速度をだせないんだ」

「それに・・・今まで一緒に行った子はトンネルの前で
 赤いワンピースを来た女の子を見たって言うんだ・・・何人もね」

トンネルでスピードを出しすぎて抜けた先のカーブを曲がりきれず、
ガードレールを突きやぶって死んでしまった、
女の子の霊じゃないかって言われてる。
それ以来トンネルの中では40キロ以上のスピードをだせないらしい。

それを聞いたときはあんまり信じていなかった。

その日は月も雲に隠れ、妙に不気味な雰囲気だったんです。
辺りは暗く危険なので今日は中止にするかという話が出たんですが、
「とりあえず心霊スポットの場所に行ってから決めようか」となったんです。

結局肝試しはやることとなり、心霊スポット近くのひらけた場所
に集合してグループ分けをしました。

五人一グループになり懐中電灯を持って向うのですが
その前にOBの人が皆に注意しました。

「引き返すとき、後ろを振り向いてはいけない」と
振り向くとどうなるかはOBの人も知らなかったみたいです。

最初に行くのは俺達のグループでした。
一本道は暗く、懐中電灯がなければまともに歩けなかったと思います。

二、三分くらい歩くと霊の赤いワンピースの女の子が出るといわれる
トンネルの前に着きました。
しかし、赤いワンピースの女の子どころか、霊なんてものは見当たりませんでした。

トンネルの中はさらに暗く、音も自分達の足音しか聞こえません。
会話もあまりなく、淡々と歩きトンネルを抜けました。
拍子抜けという感じでやっぱり霊なんて居ないじゃん。などと
軽口を叩き、お線香をあげて引き返そうと再びトンネルに入ったのです。

やっぱり幽霊なんていないんだなぁ。と思いながらトンネルを歩いていると
ふと、サンダルの音が耳につきました。
「やっぱり、トンネルだとサンダルの音が響くよな」と近くの子に話かけたのですが
「うん。・・・あれ?サンダル履いてる子居たっけ?」

「え?」と言いながら皆の足元を見ると

誰もサンダルを履いていない

あまり大きな声で話していませんでしたが、
トンネル内は良く響くので皆に聞こえていました。
「ねぇ、ちょっと皆立ち止まってみて」
誰かがそんなことを言い、皆立ち止まりました。
自分達の足音もないから静寂に包まれるはず

しかし

後ろからサンダルの足音は聞こえてきます。
振り返りたかった。ですが、OBの人が言ったことを思い出し振り向けなかった
「た、多分向こう側から誰か来たんだよ。早く行こう!」
皆駆け足に近い速さでトンネルを抜け出し、集合場所に戻りました。
きっと反対側から誰か来たんだ。そう信じたかったのですが
二番目のグループが戻って来ても誰も来なかったのです。

二番目の人に聞いても誰にも会わなかったそうです。
引き返すとき後ろからサンダルの音聞こえなかった?と尋ねても
「サンダル履いてる子がいたし、わからない。」
夏の合宿だったのでサンダルを履いてる子が多かったのです。
(自分達のグループだけサンダルを履いてる子が居なかった)

霊を見た事がない自分でもさすがに怖くなりました
でも、振り返らなかったし、足音聞いただけなんだから害はないだろうと
自分に言い聞かせました。

そして肝試しも後少しで終わりそうな時、
一人の女子が
「いやあああああ!!」と叫んだのです。
皆、なんだなんだと女子の周りに集まります。
「どうしたの?」

「だ、誰かが腰に抱きついてきて・・・」

「おいおい、誰だよそんなことしたやつ。かわいそうだろ」
俺も、いや皆が誰かの悪戯と思っていた
「ち、違う・・・。小さな子が抱きついてきた・・・」
泣きながら言う姿はとても冗談には見えなく、俺は押し黙っていた。
女子達はその子を大丈夫?と言いながら慰め、男子達は何か勘違いしたんだろ。
と言いながら笑っていた
だが、今度は別の女子が貧血で倒れた。
こうも不気味なことが続くと貧血でも霊が関係してるんじゃ・・・。
などと思ってました。
貧血はたいしたことなかったみたいなので、しばらく休めば大丈夫だったようです。
「最後のグループが戻ってきたらすぐ帰ろう」
OBの人がそう言ったのを聞きながらグループの帰りを待った。
最後のグループも戻り帰りの道を皆で固まって歩いた。

途中、最後のグループに居た仲の良い女子が話しかけてきた
「ねぇねぇ、女の子の霊見た?」
「あの、OBの人が言ってたやつのこと?」
「そうそう」
「いや、見てないよ。ただ、トンネルの中でサンダルの足音は聞こえた」

「へぇ~。私ね、女の子の霊見たよ」

「え?あの赤いワンピースの?」
「ん、赤いワンピースじゃないよ。その子の霊を見た人は勘違いしてるんだよ。」
「・・・?」

「ほんとはね・・・
 白いワンピースを着た子が、赤い人形を差し出して一緒に遊んでってお願いしてるんだよ?」

「・・・そ、そうなんだ」
「うん。きっと霊感があまり強くない人は赤いワンピースに見えちゃうんだろうね」
その後は他愛も無い話をして旅館に帰った。

帰った後、旅館に残っていた顧問の先生に女の子の霊を話したら
何年か前に霊感が強いっていう地元の人もそんな事言ってたと教えてくれた

仲の良い女子はこの話を知っていて、俺をからかっただけなのだろうか。
それとも本当に見たのだろうか・・・

文章が下手で申し訳ない
それと、実話です。

コメント

  1. 匿名 より:

    小さい女の子なのに車を運転できるなんてすごい

  2. 匿名 より:

    交通事故で亡くなるのは必ずしも大人では無いでしょう?

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